HP制作の基礎

AIでホームページは作れる時代。それでもプロに頼んだ方がいい理由【正直に解説】

公開:2026.05.25 更新:2026.05.27 著者:山浦康介 読了:約12分

この記事のまとめ(先に結論)

  • AIで「見た目のいいホームページ」は、本当に作れるようになりました。これは正直に認めます。私たち自身も制作にAIを使っています。
  • ただし、「作れる」と「集客できる・問い合わせが増える」は別の話です。AIが得意なのは“作るところ”まで。成果を分けるのは、その手前と後ろにあります。
  • AIが苦手なのは、戦略・導線設計・細部の仕上げ・公開後の運用・トラブル時の責任。ここは今のところ人がやった方が、結果が出ます。
  • 結論はシンプルです。身軽に始めたい個人は自分でAIで作ってOK。商売の成果を出したいなら、AIを道具として使いこなすプロに任せた方が、結局は回り道が少ないです。

「ChatGPTとかAIで、ホームページって自分で作れるんでしょ? なら、わざわざ頼む意味あるの?」——最近、こう聞かれることが本当に増えました。

正直な話をします。私たちはホームページ制作を仕事にしていて、しかも制作にAIをガッツリ使っています。その立場から「AIなんてダメですよ」と言うのは、嘘になります。AIはすごい。本当に作れます。

でも、だからこそ分かることがあります。AIで「作れる」ことと、そのサイトで「商売の成果が出る」ことは、まったく別の話だということです。この記事では、AIを過小評価も過大評価もせず、現場の実感として「どこまでAIで足りて、どこからは人が要るのか」を正直に整理します。読み終えるころには、自分は「AIで自作していい人」なのか「任せた方がいい人」なのか、判断がつくようにしました。

まず正直に:AIで「それっぽいホームページ」は本当に作れる

ここを誤魔化すと話が始まらないので、はっきり言います。2026年のいま、AIで見た目のきれいなホームページは、誰でも・短時間で・安く作れます。

たとえば海外発の「Durable」のように、30秒前後でのサイト生成をうたうAIビルダーもあります。世界的に利用者の多い「Wix」もAI機能を大幅に強化し、文章も画像もまとめて自動で用意してくれます。日本語フォントや国産サービスとしての使いやすさを重視するなら「STUDIO」、手軽さなら「Jimdo」のAIビルダー(無料プランから使え、有料は月1,000円台から)といった選択肢もあります。

数年前なら数十万円かかっていた“見た目”が、いまや数千円とちょっとの手間で手に入る。これは本当にすごいことで、否定する気はまったくありません。むしろ私たちも、たたき台作りや文章の下書き、画像の用意にAIを毎日使っています。「速さ」はAIに任せた方がいい——これは私たちの基本姿勢でもあります。

でも「作れる」と「成果が出る」は別物

問題はここからです。ホームページの目的は「作ること」ではなく、見た人が問い合わせ・予約・購入をしてくれることのはずです。そして“作れる”と“成果が出る”の間で、つまずくサイトがとても多いのです。

AIが得意なのは、あくまで「それっぽい形に整える」ところまで。誰に何を伝えてどう動いてもらうか、という戦略や設計の部分は、まだ人の仕事です。下の図は、AIの「得意」と「苦手」をざっくり表したものです。

FIG 1AIの“得意”と“苦手”
見た目を整える
きれいなレイアウト・配色・テンプレ適用は非常に得意。短時間で“それっぽく”仕上がる。
文章を量産する
下書きは速い。ただしそのままだと“AIっぽさ”や事実の取り違えが残り、手直しは要る。
誰に何を売るかの戦略
指示がなければ平均的な答えしか出ない。あなたの強み・客層の見極めは人の領域。
問い合わせまでの導線
「どこにボタンを置けば人が動くか」という成果に直結する設計はまだ苦手。
公開後の運用・改善
作って終わり。更新・分析・直し続けるのは、結局その後ろにいる人がやる。

バーは「いまのAIにどこまで任せられるか」のイメージ。“作る”は得意、“成果を出す”ほど人の比重が増す——これが現場の実感です。

つまり、AIで作ったサイトが「きれいなのに問い合わせが来ない」のは、よくあることです。見た目は整っていても、誰に向けて・何を強みに・どう動いてもらうかが抜けているからです。これは安い高いの話ではなく、AIという道具の性質の話です。

AIが苦手な6つのこと

もう少し具体的に、いまのAIが苦手としていることを6つに分けて挙げます。どれも「ホームページで成果を出す」には欠かせない部分です。

日本人のメンバーが付箋やノートを広げ、明るいテーブルでホームページの戦略を相談している打ち合わせの様子

1. 戦略(誰に・何を・なぜ)
あなたのお店や事務所の本当の強み、狙うべき客層、競合との違い。これらはあなたしか知らない情報で、AIに伝えなければ反映されません。十分に伝えないまま作ると、どこかで見たような“平均的なサイト”に仕上がってしまいます。

2. 情報設計と導線(CVR)
どの順番で何を見せ、どこで問い合わせボタンを押してもらうか。この「人を動かす設計」は、成果をいちばん左右する部分なのに、AIがもっとも苦手とするところです。

3. ブランドの一貫性と細部の仕上げ
色・余白・写真のトーン・文字の組み方。AIは「単体ではきれい」を作れますが、サイト全体で“らしさ”を通し、細部まで詰めるのは人の目が要ります。AIビルダーは似たデザインパターンで学習しているため、どれも似た雰囲気になりやすいという指摘もあります。

4. 日本語の自然さと業種の勘所
AIの文章は、放っておくと不自然な言い回しや、業界では使わない表現が混じります。読み手に伝わる自然な日本語に整えるのは、まだ人の仕事です。

5. 公開後の運用・改善
ホームページは公開してからが本番です。アクセスを見て、効いていない部分を直し、情報を新しく保つ。AIは改善案の洗い出しには役立ちますが、数字を見て優先順位を決め、責任を持って直し続ける運用は、結局のところ人の仕事です。

6. 責任・トラブル対応・保守
表示が崩れた、フォームが届かない、不正アクセスされた——こうしたときに動くのは人です。AIは「ここを直して」とは言ってくれませんし、責任も取れません。とくにセキュリティの備えは、自作サイトでいちばん抜けやすいところです。

「自分でAIで作っていい人」と「任せた方がいい人」

ここは制作会社があまり正直に書かないところですが、はっきりお伝えします。全員がプロに頼むべき、とは思いません
AIで自分で作った方がいい人も、確実にいます。

FIG 2あなたはどっち寄り?
AIで自作でOK
趣味・個人活動・とりあえずの名刺代わり/予算をかけられない/自分で試行錯誤する時間と興味がある/まだ売上の柱ではない——この場合はAIビルダーで十分。まず作ってみるのが正解。
商売の成果が、かかっているか?
プロに任せた方がいい
そのサイトで集客・売上を伸ばしたい/本業が忙しく自分で手が回らない/競合に埋もれたくない/公開後も運用して育てたい/トラブルやセキュリティを任せたい——この場合は任せた方が、結局は回り道が少ない
分かれ目は「予算」より「そのサイトに商売の成果がかかっているかどうか」。趣味なら自作、本気の集客なら、戦略・導線・運用のどこを自分で担い、どこを任せるかを決めるのがおすすめです。

大事なのは「AIか、プロか」という二択ではありません。本当の問いは、「そのホームページで、商売の成果を出す必要があるか」です。趣味のサイトに何十万円もかける必要はないし、逆に、売上がかかっているサイトを“それっぽい”だけで済ませるのは、もったいない。順番を間違えないことが大切です。

AIで作った“あと”によくあるつまずき

「とりあえずAIで作ってみたけど…」というお客さまから、実際によく聞くつまずきを並べます。作る前に知っておくと、回り道を減らせます。

FIG 3AI自作でよくある5つのつまずき
1
きれいなのに問い合わせが来ない
見た目は整っているが、強みも導線もないため人が動かない。いちばん多い悩み。
2
検索しても出てこない
中身が薄く独自性や実体験の乏しいページは、AIで作ったかに関係なく評価されにくい。検索で見つけてもらいづらい。
3
どこかで見た雰囲気になる
似たテンプレで学習しているため、競合と並ぶと“同じ顔”に見えて埋もれる。
4
直し方が分からず放置される
少し変えたいだけでも操作につまずき、結局そのまま。放置サイトは印象を下げる。
5
セキュリティ・トラブルが不安
フォームが届かない、乗っ取られる等のとき、相談先がなく自分で抱えることになる。
どれも「作る段階」では見えず、「使い始めてから」効いてくる問題です。だからこそ、作る前の設計と、作った後の運用が効いてきます。

「問い合わせが来ない」については、原因が複数あることがほとんどです。飲食店の例で恐縮ですが、飲食店にホームページは必要かの記事でも、SNSやグルメサイトと自社サイトの役割分担、「自分の場所も持つ」考え方を整理しています。業種は違っても、考え方は共通です。

コハクの考え方:「AIで速く、人で仕上げ、運用で育てる」

ここまで読んで、「AIを使うって言ったのに、結局AIじゃダメって話?」と思われたかもしれません。違います。私たちの立場はむしろ逆で、AIを最大限に使うからこそ、人がやるべきところに時間を回せると考えています。

デザイナーがノートパソコンの画面でホームページの細部を調整している手元。自然光の明るいデスク

たとえば、たたき台の生成や文章の下書き、画像の用意はAIに任せて一気に速くする。その分、空いた時間で戦略・導線・細部の仕上げ・公開後の運用という、人にしかできない部分にしっかり手をかける。これが私たちのやり方です。

FIG 4コハクの工程の分担
速さ=AIたたき台・下書き・画像など“作る”部分を一気に短縮
成果=人戦略・導線・仕上げ・運用という“結果を分ける”部分は人が担う

AIで浮いた時間を、成果に直結する人の仕事に回す。だから速く、しかも成果につながりやすい状態まで整えられる。これが「速く、美しく、育てる」の中身です。

そして、いちばん大事にしているのが「作って終わりにしない」こと。公開後の更新や改善、地図対策(MEO)まで含めた運用プランをご用意しているのも、ホームページは育ててこそ集客につながるからです。AIで作りっぱなしのサイトと、いちばん差がつくのがこの部分です。

結局いくら違う?時間という“隠れコスト”

「でも、プロに頼むとお金がかかるよね」——もちろん、AIで自作すれば月数千円、プロに頼めば数万円〜と、表に出る金額はプロの方が高く見えます。ですが、見落とされがちなのが「自分の時間」という隠れコストです。

AIで“それっぽい”ところまではすぐでも、そこから「思った通りに直す」「自然な文章にする」「問い合わせが来る形に整える」には、調べて・試して・直す時間が延々とかかります。その時間は、本来あなたが本業に使えたはずの時間です。海外の制作現場でも「本当のコストは、プロンプトと修正を繰り返す“時間”だ」と指摘されています。

コハクの場合、原稿や写真素材をご用意いただくシンプルな1ページ構成なら5万円程度からお受けしています。フォーム追加・撮影・複数ページ・保守運用などをご希望の場合は、内容に合わせて別途お見積もりします(価格はすべて税別)。制作会社に依頼する場合は、シンプルなサイトでも15万〜30万円前後から提示されることがありますが、必要な範囲に絞れば、もっと身軽に始められます。見積もりシミュレーターでおおよその費用感をその場で確認できますし、30秒のプラン診断で自分に合うプランの見当もつきます。

「自分でAIと格闘する時間」と「本業に集中して、サイトはプロに任せる」。どちらが得かは、あなたの時間の価値しだいです。

よくある質問(FAQ)

Q. AIで作れるのに、プロに頼むのはもったいなくないですか?
A. 趣味や個人の名刺代わりなら、AIで自作で十分です。ただ、そのサイトで集客や売上を伸ばしたいなら、戦略・導線・運用という“成果を分ける部分”に人の手が要ります。私たちもAIを使って速く作るので、「AIか人か」ではなく「AIも人も使う」のがいちばん効率がいい、という考え方です。

Q. コハクもAIを使うなら、自分でやるのと何が違うんですか?
A. 道具が同じでも、使い方と仕上げが違います。AIは指示の質で結果が大きく変わりますし、出てきたものを「成果が出る形」に設計・修正するには経験が要ります。料理人とAIレシピの関係に近いかもしれません。同じ材料でも、仕上がりは変わります。

Q. すでにAIで自作したサイトがあります。作り直しになりますか?
A. 必ずしも作り直しではありません。今のサイトを見せていただければ、活かせる部分はそのままに、強みの打ち出しや導線、運用だけを整えるご提案もできます。まずは無料でたたき台や改善点をお見せします。

Q. できるだけ安く始めたいです。いくらからできますか?
A. シンプルな1ページのサイトなら、コハクでは5万円程度からお受けしています(税別。内容により前後します)。見積もりシミュレータープラン診断で、まずは目安を確認してみてください。

まとめ

  • AIで「見た目のいいホームページ」は本当に作れる時代。これは正直に認めます(私たちも使っています)。
  • ただし「作れる」と「成果が出る」は別物。AIが得意なのは“作る”まで。戦略・導線・仕上げ・運用は、まだ人の仕事。
  • 分かれ目は予算より「そのサイトに商売の成果がかかっているか」。趣味なら自作、本気の集客ならプロ。
  • AI自作は「きれいなのに問い合わせが来ない・検索に出ない・放置される」つまずきが起きやすい。
  • コハクはAIで速く作り、人で仕上げ、運用で育てる。だから速く仕上がり、成果にもつながりやすい。

集客全体の進め方はホームページ集客の始め方もあわせてご覧ください。

「AIで自分でやるか、任せるか」で迷ったら、まずは実物を見てから決めるのが確実です。コハクでは制作サンプルを公開していますし、「うちならこうなる」というたたき台を無料でお作りしています。見てから判断していただいて構いません。お気軽にご相談ください

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ホームページのこと、まず“たたき台”から。

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