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飲食店にホームページは必要か?「SNSがあるからいらない」の落とし穴と判断基準

公開:2026.05.25 更新:2026.05.27 著者:山浦康介 読了:約12分

この記事のまとめ(先に結論)

  • 多くの飲食店にホームページは「あった方がいい」。ただし理由は“今っぽさ”ではなく、集客の入口を自分の手元に持てるからです。
  • SNSやグルメサイトは新規集客の強力な入口ですが、掲載料・予約手数料・順位変動・運用ルール変更などは先方しだいの部分があります。自社サイトと役割を分けて組み合わせるのが基本です。
  • 一方で、常連だけで席が埋まっている段階のお店は、まだ急いで作らなくてよいこともあります。正直に線引きします。
  • 作るなら「作って終わり」にしないこと。放置したサイトは、むしろ印象を下げます。

「インスタもやってるし、食べログにも載ってる。今さらホームページって、うちに必要?」——飲食店の方とお話しすると、よく出てくる疑問です。

ネットで調べると「飲食店にホームページは必要です!」と言い切る記事ばかりが出てきます。でも、その多くは制作会社が書いたもので、メリットだけが並びがちです。本当に知りたいのは、「うちの場合は要るのか、要らないのか。要るとして、何にいくらかけるべきか」のはずです。

この記事では、ホームページ制作の現場にいる立場から、メリットも限界も正直に整理します。読み終えるころには、自分のお店が「今すぐ作るべき」なのか「まだ急がなくていい」のか、判断がつくようにしました。

結論:多くの飲食店に「あった方がいい」。ただし今すぐとは限らない

先に結論を言うと、ほとんどの飲食店にとってホームページはあった方がいいです。ただし、その理由は「ホームページがあると今風でかっこいいから」ではありません。

要するに、SNSもグルメサイトも“他人の土地を借りて商売している”状態で、ホームページは、その中では数少ない“自分の土地”だからです。

インスタのフォロワーも、食べログのページも、本当の意味では自分のものではありません。ルールが変わったり、アカウントが止まったり、手数料が上がったりしても、お店側はどうにもできない。ホームページは、その中でいちばん自分でコントロールしやすい集客の入口です。

「SNSとグルメサイトがあるから不要」は半分正解・半分危険

「SNSとグルメサイトで足りてる」という感覚は、半分は正解です。実際、今は多くのお客さまがGoogleマップやInstagram、グルメサイトでお店を探します。入口がそこにあるのは間違いありません。

気をつけたいのは、集客を外部チャネルだけに集中させてしまうことです。それぞれのチャネルの役割を見てみましょう。

FIG 1その集客、主導権は誰の手に?
グルメサイト
集客力は高い。ただし掲載料・予約手数料・掲載順位は先方しだいで、コストは使うほど増える。
SNS
発信や世界観づくりに強い入口。役割は「知ってもらう・親しんでもらう」。予約・問い合わせの受け皿として自社サイトと組み合わせると相性がよい。
自社HP+Googleマップ
費用も見せ方も、主導権を自分の手元に持てる。積み上げるほど自分の資産になる。

バーは「自分でコントロールできる範囲」のイメージ。外部チャネルは入口、自社サイトはすべての受け皿。役割を分けて組み合わせるのが基本です。

グルメサイトは「使うほど手数料がかかる」

グルメサイトは集客力が大きい反面、コストがかさみます。各社の公開情報や比較記事によると、集客重視のプランはサイトやエリア次第で月あたり十数万円〜数十万円になることもあり、これに加えて主要なサービスではネット予約に1人あたり数十円〜200円程度の予約手数料がかかります(金額はサイト・プランにより異なります)。

つまり、予約が増えるほど手数料も増える構造です。利益率の薄い飲食店にとって、これは見過ごせない負担になり得ます。

SNSは「アカウントが自分のものではない」

Instagramも、表示の仕組み(アルゴリズム)が変わると届き方が大きく動くことがあります。SNSは「お店を知ってもらう・親しんでもらう」入口としては非常に優秀で、ファンづくりにも向いています。一方で最後の予約・問い合わせを安定して受け止めるのは自社サイトが向いており、両者を併用するのがおすすめです。

それでも、まだホームページが要らない飲食店もある

ここは制作会社があまり書かないところですが、正直にお伝えします。すべての飲食店が、今すぐホームページを作るべきとは限りません。

たとえば、地元の常連さんだけで毎日席が埋まっていて、新規集客に困っていないお店。この場合は、まずGoogleビジネスプロフィール(Googleマップの店舗情報)とInstagramを整えるだけでも十分なフェーズです。無理に数十万円かける必要はありません。

FIG 2作るべきか、まだ急がなくていいか
作るべき
予約・宴会・コースが売上の柱/観光客や遠方からの来店がある/求人・採用をしたい/複数店舗やテイクアウト・通販もある/グルメサイトの手数料を重く感じている
あなたのお店はどっち寄り?
まだ急がない
常連だけで席が埋まっている/新規集客にいま困っていない/まずは身軽に始めたい——この場合はGoogleマップ+SNSの整備が先でOK
「いつか必要になる」お店がほとんどですが、順番を間違えないことが大切です。困っていないうちに大きく投資する必要はありません。

大事なのは、「みんな作ってるから」ではなく「自分のお店の今の課題に効くか」で決めることです。コハクが無料のたたき台からご提案しているのも、見てから判断していただくためです。

ホームページが効くのは、こういう場面

では、ホームページが具体的にどう役立つのか。飲食店で効きやすいのは次の場面です。

明るい自然光で撮影されたカフェの料理。ラテアートのカフェラテと彩りのよいブランチプレート

料理写真は、飲食店のホームページでもっとも力を持つ要素です。自分のサイトなら、グルメサイトのフォーマットに縛られず、いちばん見せたい一皿を、いちばん良い見せ方で並べられます。

「お店の名前で検索された」ときの受け皿になる

チラシやSNS、人からの紹介でお店を知った人は、来店前に必ずと言っていいほど店名で検索します。そのとき、自分の言葉で正確な情報(営業時間・定休日・メニュー・地図)を出せる場所があるかどうかで、印象は大きく変わります。情報がバラバラだったり古かったりすると、それだけで来店をためらわれます。

Googleマップ(地図検索)と相性がいい

2024年の民間調査では、直近3か月にGoogleマップで飲食店を探した人の約7割(73.5%)が、その後に実際に来店したという結果も出ています。ホームページとGoogleビジネスプロフィール(Googleマップの店舗情報)を整えておくと、見つけてもらったあとに詳しい情報や写真を確認してもらいやすく、そのまま予約・経路案内につなげられます。こうした地図まわりの整備は「MEO」と呼ばれ、飲食店ともっとも相性のいい集客です。

グルメサイトの手数料をかけずに予約を受けられる

自社サイトに予約フォームや電話ボタン、公式LINEへの導線を置けば、グルメサイトの予約手数料をかけずに予約を受けられます(外部の予約システムを使う場合は、その利用料がかかることがあります)。グルメサイトと併用しつつ、リピーターや指名のお客さまは自社経由に寄せていく——この設計ができると、手数料の負担が着実に軽くなります。

その「LINE導線」を、配信ツール任せにせず使い切る方法もあります。スタジオ・コハクが提供するLメイトを使うと、リッチメニューを「本日のおすすめ/予約/メニュー・コース/お店までの行き方」のように整理でき、お客さまのタグ別(新規/リピーター/コース利用客/法人宴会客)に違うメニューを出し分けられます。期間限定のキャンペーン告知も、開始・終了の日時を指定するだけで自動で切り替わるので、忙しい時間帯にLINE管理画面を触る必要がなくなります。

採用にも効く

人手不足のいま、求人を見た人もお店を検索します。働く場所の雰囲気やスタッフの様子が伝わるページがあるだけで、応募のハードルは下がります。飲食店のホームページは、集客だけでなく採用の名刺にもなります。

飲食店のホームページに、最低限必要な5つのポイント

「立派なサイトを作らなきゃ」と気負う必要はありません。飲食店の場合、最低限これだけ押さえれば、必要な役割は果たします。

FIG 3飲食店HPの“最低限”5要素
1
店舗の基本情報
住所・電話・営業時間・定休日・地図。検索後にまず確認される、いちばん大事な情報。
2
メニューと価格
看板メニューと価格帯。「いくらくらいの店か」が分かるだけで来店の不安が消える。
3
予約・問い合わせの導線
電話ボタン・予約フォーム・公式LINE。スマホで迷わず予約までいける動線を。
4
料理と店内の写真
飲食店の決め手は写真。明るく自然な料理・空間の写真が、何よりの説得材料になる。
5
Googleマップとの連携
地図・口コミ(MEO)とつなぐ。サイト単体ではなく、地図検索とセットで効かせる。
逆に言うと、最初からブログや凝った機能は必須ではありません。まずこの5つを、スマホで見やすく整えることが先決です。

いくらかかる?自作とプロ外注の分かれ目

費用の目安も気になるところだと思います。大きく「自分で作る」か「プロに任せる」かの2択です。

FIG 4自作とプロ外注、分かれ目
自作無料〜月数千円/時間と手間は自分持ち
プロに外注5万円〜(税別)/速い・集客設計・運用は月額で相談

「自分で更新する時間が取れるか」が分かれ目。日々の営業で手一杯なら、外注した方が結局は早く・きれいに仕上がります。

WixやペライチなどのツールやSTUDIOを使えば、自分でも作れます。費用を抑えたい・時間を取れる方には選択肢です。ただ、飲食店の店主さんは日々の営業で手一杯なのが現実で、「作りかけのまま放置」になりがちなのも事実です。

プロに任せる場合、シンプルな1ページのお店紹介サイトなら5万円程度から作れます(コハクのライトプラン税別5万円〜。内容により前後します)。制作会社に頼むと、シンプルなサイトでも15万〜30万円前後、内容によっては50万円以上になることもあります。必要十分な範囲に絞れば、もっと身軽に始められます。かんたんな見積もりシミュレーターで、おおよその費用感をその場で確認できます。

なお、補助金を使ってホームページを作る方法もあります。条件や上限にコツがあるので、興味があれば補助金でホームページを作る方法の記事も参考にしてください。

作ったあとが本番。放置サイトはむしろ逆効果

いちばんお伝えしたいのはここです。ホームページは、公開してからが本番です。

カフェのオーナーがノートパソコンで自分の店のホームページを更新している様子。横にはスマホの地図アプリ

営業時間が古いまま、年末年始の告知もなし、写真は開店当初のまま——そんな放置サイトは、無いより印象が悪いことすらあります。「このお店、まだやってるのかな」と思われてしまうからです。

逆に、新メニューや季節の告知をこまめに更新し、Googleの口コミにも返信しているお店は、検索でも見つかりやすく、来店前の信頼も高まります。「育てる」前提で運用してこそ、ホームページは集客につながるのです。

とはいえ、店主さんが毎月更新の時間を取るのは大変です。コハクでは、更新・ブログ・地図対策(MEO)までまとめて引き受ける運用プランもご用意しています。「作ったあと」を丸ごと任せたい方向けです。

「うちならこうなる」を、実物で見てもらう

文章で説明されても、自分のお店がどう見えるのかはイメージしにくいものです。そこでコハクでは、実際の飲食店向けのデモサイト(デザイン見本)を公開しています。

スマホでどう見えるか、料理写真がどう映えるか、予約までの動線はどうか——飲食店向けデモサイトを見ると、雰囲気がつかめると思います。ほかの業種の見本も制作サンプル一覧にまとめています。

そのうえで、「うちの店ならこうなる」というたたき台を無料でお作りします(無料相談の範囲で、デザインの方向性が分かる簡単なものです)。見てから、作るかどうかを決めていただいて構いません。

よくある質問(FAQ)

Q. インスタだけで十分やれています。それでもホームページは要りますか?
A. 新規集客に困っていないなら、急ぐ必要はありません。ただ、Instagramは仕組みが時折変わることもあるので、予約や問い合わせを安定して受け止める自社の受け皿(ホームページ)を1つ持っておくと安心です。まずはGoogleビジネスプロフィールの整備から始めるのもおすすめです。

Q. 食べログやホットペッパーに載せているので、二重になりませんか?
A. 役割が違うので、二重にはなりません。グルメサイトは「新しく知ってもらう入口」、ホームページは「手数料をかけずに予約を受け、ファンになってもらう場所」です。併用して、リピーターを自社サイトに寄せていくのが理想です。

Q. 自分で作るのと、プロに頼むのはどちらがいいですか?
A. 更新の時間を取れるなら自作も選択肢です。ただ、飲食店の方は営業で手一杯なことが多く、放置になりがちです。「速く・きれいに・運用まで」を求めるなら、プロに任せた方が結果的に早く回り始めます。

Q. できるだけ安く作りたいのですが、いくらからできますか?
A. シンプルな1ページのお店紹介サイトなら、コハクでは5万円程度からお受けしています(税別。内容により前後します)。30秒のプラン診断見積もりシミュレーターで、まずは目安を確認してみてください。

まとめ

  • 多くの飲食店にホームページは「あった方がいい」。理由は、集客の入口を自分の手元(自社資産)に持てるから。
  • SNS・グルメサイトは強力な入口だが、手数料・順位変動など先方しだいの部分もある。自社サイトと役割を分けて併用するのが基本。
  • ただし常連で席が埋まっている段階なら、まずGoogleビジネス+SNSの整備で十分。順番を間違えない。
  • 作るなら最低限の5要素(基本情報・メニュー価格・予約導線・写真・地図連携)を、スマホで見やすく。
  • そして「作って終わり」にしないこと。育てる前提で運用してこそ集客につながる。

集客全体の進め方はホームページ集客の始め方もあわせてご覧ください。

「うちは作るべきか、まだ早いか」——迷ったら、まず実物のたたき台を見てから決めるのがいちばん確実です。コハクは、見てから判断していただくために、無料のたたき台をお作りしています。気軽にご相談ください。

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ホームページのこと、まず“たたき台”から。

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