HP制作の基礎

ホームページに問い合わせが来ない原因と、改善する方法【自己診断チェック付き】

公開:2026.05.25 更新:2026.05.27 著者:山浦康介 読了:約10分

この記事のまとめ(先に結論)

  • 問い合わせが来ない原因は、たいてい「来訪 → 納得 → 行動」の3段階のどこかで止まっています。まずどこで止まっているかを切り分けることが先決です。
  • そもそも見られていないのか、見られているけど伝わっていないのか、伝わっても行動されていないのか。原因によって打ち手は変わります。
  • アクセス解析を見れば、少なくとも「来訪」があるか、どのページで離脱していそうかは推測できます。原因を見ずに見た目だけ変えても、改善しないことが多いです。
  • この記事の自己診断チェックリストで、自分のサイトがどこでつまずいているかを確認できます。

「お金をかけてホームページを作ったのに、問い合わせがまったく来ない」——これは、ホームページに関するお悩みのなかでも、いちばん多く聞くものです。

つらいのは、何が悪いのか分からないことだと思います。デザインが悪いのか、文章が悪いのか、そもそも見られていないのか。原因が分からないまま、なんとなくトップの画像を変えてみても、たいてい結果は変わりません。

問い合わせが来ない背景には、多くの場合いくつかの理由があります。そしてその理由は、いくつかのパターンに分けられます。この記事では、原因を切り分ける考え方と、自分でチェックできるリストをまとめました。業種を問わず使える内容です。

結論:原因は「来訪 → 納得 → 行動」の3段階のどこか

問い合わせが発生するまでには、お客さまが必ず通る3つの段階があります。
①サイトに来る(来訪)→ ②内容に納得する(納得)→ ③問い合わせる(行動)
このうちどこかが大きく詰まっていると、問い合わせはかなり発生しにくくなります。

FIG 1問い合わせが生まれるまでの3段階
1
来訪(見られる)
検索・地図・SNS・紹介などから、人がサイトに来ている状態。ここがゼロだと何も始まらない。
2
納得(伝わる)
「ここに頼みたい」と思える状態。強み・実績・料金・安心感が伝わっているか。
3
行動(問い合わせる)
迷わず連絡できる状態。ボタン・フォーム・電話・LINEの導線が分かりやすいか。
大切なのは「どの段階で止まっているか」を先に特定すること。原因が違えば、直す場所もまったく違います

まず確認:そもそも見られているか

原因の切り分けは、難しくありません。まず確認するのは「そもそもサイトが見られているか(アクセスがあるか)」です。ここで大きく2つに分かれます。

Googleアナリティクスやサーチコンソール、あるいはサイトの管理画面のアクセス数を見てみてください。目安として、1日に数人〜ゼロなら、まず「来訪」不足を疑います
そこそこ人は来ているのに問い合わせがないなら「納得」か「行動」の問題です。まだ解析を入れていない場合は、まずアクセスを測れるようにするのが最初の一歩です。測れないものは改善できません。

アクセス解析の入れ方や見方は、専門的になりすぎないようSEO・運用のページでも考え方を紹介しています。設定が難しい場合は、制作会社や運用担当者に相談する方法もあります。

原因①「来ていない」=入口が足りない

アクセスがほとんどない場合、サイトのデザインをいくらいじっても問い合わせは増えません。まず見るべきは、デザインよりも入口の数と、入口に合った情報だからです。

人がサイトに来る入口は、主に次の4つです。

  • 検索(SEO):「地域名+業種」「悩み+地域」で検索されたときに表示されるか。
  • 地図(MEO):Googleマップで近くのお店・院・事務所として見つかるか。店舗型はとくに重要。
  • SNS:Instagram・X・Facebookなどから興味を持った人が来るか。
  • 紹介・名刺・チラシ:オフラインで知った人が、サイト名や検索で来るか。

新しく作ったサイトは、指名検索などを除き、しばらく検索で上位に出にくいのが一般的です。最初は地図(MEO)・SNS・紹介といった、検索以外の入口を同時に増やすのが現実的です。検索からの集客は、記事(ブログ)を積み重ねて時間をかけて育てるもの。すぐに結果が出ないのが普通なので、短期で判断しすぎない方がよいです。

原因②「刺さらない」=見られても伝わらない

「人は来ているのに問い合わせがない」場合、原因は内容です。来た人が数秒見て、「自分向けじゃないな」と離れてしまっています。よくあるのが次の3つです。

ノートパソコンでホームページのアクセス状況を確認している様子。明るいデスクにメモとコーヒー。自然光

FIG 2「伝わらない」サイトの3大原因
何屋か一瞬で分からない
トップを見て数秒で「誰の・何のサイトか」が伝わらないと、それだけで離脱される。
強み・違いがない
「ていねいな対応」だけでは他社と同じ。選ぶ理由が書かれていないと記憶に残らない。
不安が消えない
料金・実績・顔・口コミが見えず、「失敗したくない」不安を残したまま離脱される。

来た人は、最初の画面を見て短時間で「読むか・閉じるか」を判断します。最初の画面で「自分向けだ」と思わせることが勝負です。

とくに大事なのは、トップの一番上で「誰に・何を提供する・どこの会社/店舗か」を言い切ること。かっこいいキャッチコピーより、分かりやすさが優先です。

原因③「動けない」=行動の導線がない

内容に納得しても、連絡の仕方が分かりにくいと問い合わせは発生しません。意外と多いのが、この「最後の一歩」のつまずきです。

FIG 3問い合わせにつながりにくいサイト/つながりやすいサイト
つながりにくい
問い合わせボタンが下の方に1つだけ/フォームの項目が多すぎる/電話番号が画像で押せない/スマホで見づらい/「お問い合わせ」だけで何が起きるか不安。
最後の一歩は軽くなっているか?
つながりやすい
各ページの要所にボタン/電話・LINE・フォームを選べる/入力項目は最小限/スマホでタップしやすい/「無料相談」「まずは見積もり」など一歩のハードルが低い。
「問い合わせはあって当然」と思いがちですが、導線を整えることで反応が変わることはよくあります。とくにスマホでの押しやすさが効きます。

具体的には、電話・フォーム・LINEなど複数の連絡手段を用意し、それぞれをスマホで押しやすく配置すること。フォームの入力項目を減らすこと。「無料相談」「まずは見積もりだけ」など、最初の一歩を軽くする言葉を添えること。こうした小さな改善の積み重ねが効きます。

見落としやすい共通要因=信頼とスマホ

3段階のすべてに効いてくる、見落としやすい原因が2つあります。信頼スマホ対応です。

スマートフォンでホームページを確認している手元。明るい自然光のカフェのテーブル

ひとつめの信頼。実績・お客さまの声・運営者の顔や経歴・会社情報がないと、人は「ここ、大丈夫かな」と無意識にブレーキを踏みます。とくに金額の大きいサービスほど、信頼の材料が問い合わせを左右します。

ふたつめがスマホ対応。いまや多くの人がスマホでサイトを見ます。スマホで文字が小さい・崩れている・ボタンが押しにくいサイトは、それだけで離脱の原因になります。パソコンできれいに見えていても、スマホで確認すると問題が見つかることは珍しくありません。一度、自分のスマホで隅々まで見てみてください。

自己診断チェックリスト+直し方

ここまでをふまえ、自分のサイトを点検できるチェックリストにまとめました。当てはまる数が多いほど、改善の余地があります。

FIG 4問い合わせが来ない原因 自己診断
1
アクセス数を把握していない
→ まず解析を入れる。どの段階で止まっているか分からないと改善できない。
2
検索や地図で自分のサイトが出てこない
→ 入口不足。MEO整備・SNS・ブログで入口を増やす(時間がかかる)。
3
トップを数秒見て何屋か分からない
→ 一番上で「誰に・何を・どこの何屋か」を言い切る。
4
他社との違い・強みが書いていない
→ 選ぶ理由を具体的に。実績・専門・こだわりを言葉にする。
5
料金・実績・顔・口コミがない
→ 不安を消す材料を足す。とくに料金の目安は効く。
6
問い合わせ手段が少ない/押しにくい
→ 電話・フォーム・LINEを用意し、要所に配置。項目は最小限。
7
スマホで見ると崩れる・読みにくい
→ スマホ最適化。多くの訪問者はスマホで見ている。
多くの場合、原因は1つではなく複数が重なっています。「来訪→納得→行動」のどこが弱いかを意識して、上から順に見直すのがおすすめです。

飲食店や店舗の場合は、SNSやグルメサイトとの役割分担も関係してきます。考え方は飲食店にホームページは必要かの記事も参考になります。

実物で見てもらう+費用の目安

「自分のサイトのどこが悪いか、見てほしい」という場合、コハクでは初回相談の範囲で、改善の方向性を無料でお伝えできます。今あるサイトを拝見して、3段階のどこでつまずいていそうか、どこを直せば効きそうかをお伝えします。

どんなサイトが「問い合わせにつながりやすい形」なのかは、制作サンプルの各業種デモで雰囲気がつかめます。作り直す場合の費用は、シンプルな構成(基本ページ中心・既存素材を利用)なら5万円程度からお受けしています。撮影・原稿作成・ページ追加・保守運用などをご希望の場合は、内容に合わせて別途お見積もりします(価格はすべて税別)。見積もりシミュレーター30秒のプラン診断で目安を確認できます。

なお、今のサイトを全部作り直す必要があるとは限りません。強みの打ち出しと導線の見直しだけで、反応が改善するケースもあります。公開後の改善や運用までまとめて任せたい場合は、運用プランもご用意しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 作ったばかりですが、まだ問い合わせがありません。失敗ですか?
A. 焦らなくて大丈夫です。新しいサイトは検索で上位に出るまで時間がかかります。まずは地図(MEO)・SNS・紹介など、検索以外の入口を増やしながら、内容と導線を整えていきましょう。アクセスが出てきてから、納得・行動の改善に進むのが順番です。

Q. デザインを変えれば問い合わせは増えますか?
A. 原因がデザインにあるなら効きますが、そうとは限りません。「そもそも見られていない(来訪)」のが原因なら、見た目を変えても結果は変わりません。まずはどの段階で止まっているかを切り分けることが大切です。

Q. アクセス解析を入れていません。何から始めればいいですか?
A. まずはアクセスを測れるようにすることをおすすめします。測れないと、どこが悪いか分からず手探りになります。設定が難しければ、解析の導入から運用までお任せいただくこともできます。

Q. 自分で直すのと、プロに頼むのはどちらがいいですか?
A. チェックリストで原因がはっきりして、自分で直せそうなら自作でも改善できます。原因の切り分けや強みの打ち出しで迷う場合は、相談する選択肢もあります。AIで作る場合とプロに頼む場合の違いも参考にしてください。

まとめ

  • 問い合わせが来ない原因は「来訪 → 納得 → 行動」の3段階のどこか。まず止まっている場所を特定する。
  • アクセスがないなら入口不足(検索・地図・SNS・紹介)。デザインを変えても増えない。
  • 来ているのに反応がないなら、伝わっていない(何屋か・強み・不安)か、動けない(導線・フォーム)。
  • 隠れ原因は信頼(実績・顔・口コミ)とスマホ対応。自分のスマホで一度見直す。
  • 原因は複数重なることが多い。チェックリストで切り分け、上から順に直すのが近道。

集客全体の進め方はホームページ集客の始め方もあわせてご覧ください。

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